S211 購入後インプレッション
今回は S211 を購入後の初インプレッションです。
とはいえ既に1ヶ月以上経過し、高速道路や荷物を満載してキャンプにも行きました。そんな使い方から、入手した S211 について書いておきたいと思います。
まず、今回の車両は 3000km、3ヶ月の保障がついているため、不具合が出たら修理してもらえる状況です。気になる不具合点ですが一応今のところ、ステアリングがほんの少しずれて曲がっている事ぐらいでしょうか?直進性には問題無しですが、バッチリではないような気がしますので、タイヤ交換時に、一緒にアライメント調整で直してしまおうと思っています(これは中古車販売店では行わないつもり)。
その他には、ブレーキの鳴き、リア左サスペンションからの大きな段差を超えた際のキシミ音がありますが、これも修理を要する不具合としてクレームをつけるのは微妙な所です。
内装の状況は、”クリーニング済み”との事でしたが、まあ、掃除機かけた程度でしょうか?あと喫煙車でしたので、何らかの消臭処理がされているようです。これについては、別ページで清掃の様子を書きたいと思います。
S(W)211、Mercedes としてのインプレッションですが、前車 E46 との比較になりますが、運転はラクです。幅が広がった分、やや気をつける必要がありますが、全てが”おっとり”したように感じました。
エンジン出力は、211PS/51.1kg・m で十分です。特にトルク 51.1kg・m は強大で、フルスロットルだと路面の状況や姿勢により、トラクションコントロールが介入しますし、スライドの兆候も見られました。
そのため加速は十分ですが 7G-TRONIC の AT の反応にタイムラグがあります。慣れれば大丈夫だと思いますが、状況により加速が急に起こる感じで、人によってはヒヤッとするかもしれません。通常の街中では、フルスロットルは全く必要ないです。
ブレーキはややカックンブレーキ的な効きですが、絶対的にはまあ普通の欧州車といった感じでしょうか?高速からの効きも十分です。耐フェード性については未確認です。箱根とかでブレーキを酷使してみないと分からないですね。
乗り心地はソフトです。そのためコーナーを攻めたくなるようなハンドリングではないです。この辺は皆さんが感じたり書かれている通り、ハンドリングを求めるなら BMW ではないでしょうか?車両重量も重いですから、S211 CDI では、よっこらしょではないですが、”まったーり”曲がっていくような感じかと思います。
約 70,000 Km の走行のためか、そもそもの味付けなのか、ショックにしっとり感が欲しいです。あと、タイヤも変えないと評価が正確に出来ない(笑)。前車 E46 TR と同じように、ショックは KONI に変えたいと思いました。
そう、高速走行時に感じたのは風切り音が大きい事。ミラー部分なんでしょうか?改善できるといいと思います。
初期のインプレッションはこんな所でしょうか?またタイヤ交換等を行ったあたりで、インプレッションを書きたいと思います。
パーツカタログについて
しばらく間があいてしまいましたが、S211 は納車後の室内清掃や装備の追加を行っています(こちらの内容は、画像を入れて別ページでご紹介する予定です)。
今回は、表題にあるパーツカタログの情報です。
輸入車の維持でやっぱり課題となるのが、故障と修理、特に修理費用の問題かと思います。修理コストを抑えるためには、DIY での修理になるかと思いますが、故障診断には診断機を使い、不具合部品が特定できれば交換部品を調達する必要があります。
ところで国内ディーラーの部品って、何故あんなに高いんでしょう?グローバル化が進んだ現代で、未だに舶来信仰が生き残っているからなのでしょうか?いずれにしても、コストを抑えた修理のためには交換部品の海外調達や、国内でも OEM 部品の調達が必要です。
このような部品調達にあたり、必要となるのが純正部品の正しい品番です。また、おおよそでも国内正規ディーラ価格を知る事により、純正部品の海外調達や OEM 部品の調達のコスト比較ができるかと思います。
ディーラーでは、通常 EPC (Electronic Parts Catalogue) というソフトを使って部品検索を行います。このソフトは、結構普通に流通していたりしますが、頻繁に部品を検索しないのであれば、同様のオンラインパーツカタログというのもがインターネット上に公開されていたりします。
Mercedes なら、以下の場所を私は良く使っています。
Genuine Mercedes Benz Replacement Parts
http://www.genuinemercedesparts.com/
使い方は、「Select Your Vehicle」の部分で年式、メーカー名、モデル名を選択して、検索窓に部品名(の一部)を英語で入力すると、候補リストが表示されます。その他に、一覧リスト表示から部品を検索することも出来ます。
未だ実際に S211 で部品を交換する状態にはなっていないため、日本仕様との差分等は不明ですが、出てきた部品番号をネット検索すると、日本の部品販売サイト等が表示されれば、その部品番号は、”ほぼ”正しいと言えると思います。あとはその番号を元に、購入等の手続きを行えば良いと思います。
BMW の場合は、以下があまりにも有名だと思います。
RealOEM
http://www.realoem.com/bmw/ja/select
何と、日本語表示です(笑)。気をつけるのは仕向け地の選択ですが、右ハンドルなら”EUR”を選択すれば大丈夫です。
いずれも表示される金額は、現地および過去の情報なので、現地ディーラーの定価とは言えないかもしれませんが、参考にはあると思います。
1度、ご自分のクルマの部品の価格を調べてみてはいかがでしょうか?
OBD 故障診断 (2)
先のブログに書いた carsoftbmw 6.5 は、ebay で海外輸送費込みで2万円ぐらいで購入したと記憶しています。2007 年ぐらいだったと思います。当時は数千円のリセットツールか、この PC を使う carsoftbmw 6.5 しかなく、情報も無かったので、購入はギャンブルでした(笑)。
時は流れ、ここ数年で OBD 故障診断機は ELM327(の互換機)やスマホを使ったものが普及してきました。E46 328TR にも、後半 ELM327 WiFi(互換機)と iphone 用ソフトを使用していました。
iphone は iphone6 を使用しており、このモデルを OBD 故障診断機をワイヤレスでつなぐ場合には、WiFi による接続が必要です。Android スマホであれば、Bluetooth による接続も可能なのですが、iphone のため、WiFi 機能付きの OBD 故障診断機の購入が必要です。私は ieGeek というところの ELM327 互換機を Amazon から購入しました。
スマホ用ソフトも何種類もありますが、私は BMWでの OBD 読み取り実績がネットで見つけられた、OBD Fusion という有償ソフトを使用しています。
この組み合わせで、BMW 純正故障診断機 GT1 で行っていた故障診断およびエラーリセットが、いつでも簡単に(無料で:笑)行うことができるようになりました。E46 の寒い日の朝のエンジン始動時には、この組み合わせでおまじないのようにエラーリセットを行っていました(笑)。
ハード(OBD 故障診断機)/ソフトの購入やセットアップ、使い方については、また別のブログに書くつもりですが、この BMW 用の組み合わせで Mercedes でも使えるか、近日中にテストしてみるつもりです。
OBD 故障診断 (1)
E46 の時は、持病(?)があったため、OBD 故障診断ツールを使用していました。
現象はどういうものかというと、寒い日の最初のエンジン始動時、アイドリングが途中から不調になるといった事象で、一度エンジンを切って再始動すると、何事もなかったかのようにきれいにアイドリングしてしまう、といったものです。
昨今のクルマは、全て故障診断機を使って修理を行うのですが、BMW の場合は GT1 というツールを使って故障診断を行っているようです。上記不具合は複数ディーラーで修理を依頼しましたが、いずれも完治せず、 GT1 診断機の結果は、決まって 4 番シリンダーのミスファイヤが記録されている、といったものでした。
冬になるとこの不具合が気になり、何度もディーラーに修理に出しましたが修理費用(というか故障診断費用)を取られるだけで直らないため、DIY で故障診断が出来ないか調べたところ、OBD 故障診断機というものがあることを知り、carsoftbmw 6.5 という診断機を導入しました。
この診断機を使うと 4 番シリンダーのミスファイヤのログが見られることと、その故障ログを消去することによって、エンジンが正常にアイドリングすることが確認できました。
ただし、根本原因への対処には至らなかったため、修理は出来ませんでした。
S211 320CDI 購入までのいきさつ(車両購入編)
大事な事を言い忘れていましたが、今回の車両購入予算はコミコミ 200 万円です。アンダー 200 万円の輸入中古車選び、といったところでしょうか(笑)。ただし、ぴったり 200 万円だと、納車後に不具合対応やタイヤなどの消耗部品の交換ができないため、購入価格 180 + 20 万円の予備費を想定して、探索スタートです。
一応本命は W(S)211 320CDI ワゴンと決めていたのですが、これ1つに絞ってしまわずに、下記のようないくつかの選択肢を持って Web 検索を行いました。
・Mercedes W(S)211 320CDI
・Mercedes W(S)211 350
・Mercedes W(S)212
・VW パサートヴァリアント R36
フォレスターは輸入車ではないですが、最後まで候補に残った車種です(笑)。探索は普通に中古車サイトです。複数のサイトに検索条件登録して、メールで条件マッチした車両の情報を受け取る、といったスタイルです。
条件はそれぞれの車種で多少異なりますが、私の場合は、
(1) 年式
(2) 色(白、黒以外)
(3) 禁煙車
(4) 走行距離(~ 11 万キロ)
と、いったところでしょうか?320CDI では、(1)、(2) は必須の条件です。
で待つこと3ヶ月ぐらいで、170 ~180 万円の シルバーの 320CDI がいくつか見つかりました。その中でも自宅から近くの中古車屋さんで、運良く車両価格が 178 万円から 158 万円に値下げされ、車検取得コミコミ 177 万円でどう?との事でしたので、各部目視点検とエンジン始動、ミッション、エアコン等を確認して、2017. 3 の初めに契約、2017. 3.25 に納車になりました。
S211 320CDI 購入までのいきさつ(車種選定編)
次の車種を選定するにあたっては、実は輸入車だけでなく、国産新車を含めて検討をしていました。
利用シーンから見ると、休日にキャンプ道具満載で高速を長距離、楽に移動できる事が必要で、車中泊も検討しました。後は近所の買い物程度の利用で通勤等にはクルマは使わないので、ある意味個性のあるクルマ選びが可能な状態でした。
また、前車の走行距離を見ると、10 年間で 3 万キロちょっとの走行だったので、年間の平均走行距離は 3000 ~ 4000 Km といったところです。これなら燃費に目くじらを立てても、たかが知れています(ガソリン代にして年間数万円)。よって燃費は選択ポイントにはなりませんでした。
だとすると、思考はおのずと輸入車に向かい、アメ車 V8 大排気量車も選択の範囲に入れて、色々なクルマをリサーチしました。そんな中でもやっぱり高速道路での走行を考えると、ドイツ車が上位に上がりドイツ車なら一度はベンツ、というステレオタイプの選択(笑)により、E クラスワゴンを選びました。
(候補の1つとなった JEEP COMMANDER HEMI 5.7)
メルセデスの E クラスワゴンでも、排気量の違いによる差は大きく、上記の理由から排気量は大きいに越した事は無いハズなのですが、AMG E63、E500(550) は左ハンドル車となるためパス、E350 が有力候補ですが、320CDI(ディーゼル車)が速いというインプレと、ディーゼル車そのものに興味があったため、結局 W(S)211 320CDI ワゴンを選びました。
この辺の車種選定も色々考察する点が多いので、ジャンルの1つとして独立して記述していきたいと思います。
S211 320CDI 購入までのいきさつ(乗り換え決断編)
前車の BMW 328i ツーリングは、2000 年 1 月発売の E46 最初期のモデルで、2001 年 7 月には後期型の 325i ツーリングが販売されています。この初期型、外見のボディの他、エンジンや ECU、スロットル制御などが後期型とは異なるモノを使っており、実は部品が高価でした。
また、この形式特有の不具合(寒冷時のエンジン始動に、ECU がミスファイヤディテクトを誤判断して、インジェクタ噴射を停止する)が購入時より手放すまで直らず、またその他の不具合兆候(電子制御スロットルの Limp モード、AT の変速異常)も出初めていたため、車検終了(2017 年 3 月末)までの約1年間の間、次の車両の検討を行っていました。
以降、現在の車両である S211 320CDI の内容を中心に記述しますが、前車 E46 の内容も記録として少し残しておこうと考えています。